「●●放送で同期の△△アナウンサーとランチをしてきました!」
SNSや局HPでよく見る2S写真。きれいな女性がふたり並んで写真に収められた姿はいつ見ても心が洗われますね。
いや・・・待てよ。
今では局や系列の垣根が昔よりは低くなったとはいえ、他局・他系列のアナウンサーと同じフレームに収まった写真を公に公開するのは・・・・
ここで彼女らが言う「同期」というのは学生時代のアナウンサースクールの同期という意味です。苦楽を共にした顔見知りなんでしょうね。
「同期」には他にも同年代入社という意味もあり、例えば「TBSの安住アナウンサーと同期なんです!」みたいな使い方もします。ただ安住アナウンサーがそのローカルアナウンサーのことは知らないケースが大半。単純に平成@年入社なんですと言えばいいのに、大物の名前を自然と出すアナウンサーの習性ですね。
おっと話がそれました。
民放はどんなきれいごとをいっても営利企業であるのは間違いのない事実です。
当然他局や他系列の局はライバル同士になります。特に他系列、同エリアの局は目下の敵でもあるのです。そう考えた上で、以下の例を見てもらいましょう・・・
ソニーの社員が「パナソニックに勤める同期の△△第二静岡工場長とランチをしてきました!」
・・・一般的にないですよね。
「大統領候補と一緒にランチしてきました!BYバイデン」
まあアリか。政治的思惑が透けます。
「アディダス社員とナイキ社員がプライベートも仲良し!SNSでその親密度をPR」
言いたくないけど、お互いの会社のあること無いこと話しています。新製品の話とか。
もちろんライバル同士といっても、仲良くするなとはいいません。ランチもディズニーも行けばいい。そこは人間だからいい出会いがあれば親密になるのは当然です。
私(というか局員ほぼ全員)が苦々しいく思っているのは“公にする必要ある??”という点なんです。
前述しましたが、その仲良しアナウンサーランチ会では100%お互いの会社のことを話しています。彼女らはどの話題が公言NGなのか分かっているわけもなく、会社の機密情報がサラーっと洩れる恐れが非常に高いのです。しかしそこはプライベートな部分なので会社が止めるわけにはいかないものが現実。
そこは感じ取ってもらいたい・・・・
何度もいいますが、ランチもいい。写真もいい。ただSNSで公開しちゃうと、上記のことを話してるんだろーナ・・・って周囲や視聴者に勘繰られるのでやめた方がいいのです。
そんなのは社内でも嫌というほど言われている彼女らですが・・・
忠告を無視してもSNSに上げ続ける理由とは?
当然こんなメリットがあるためです。
- お互いのファンを引き込むことができる
- ローカルアナウンサーは先が無いことを知っているため人脈を広げたい
- リア充アピール
WIN-WINのビジネスランチ会なんです。
それにしてもいつ撮ってんの?しょっちゅう上がってますけど・・・・
ここで簡単な問題を出しましょう。
問題 アナウンサーAさんは、休みを利用して同期のアナウンサーBさんとランチの約束を取り付けました。 待ち合わせは新幹線で3時間の大都市。観光もそっちの気で約束の午前11時に入店。 せっかくの大都市。ゆっくり昔話に花を咲かせたいところですがわずか30分でランチは終了。 なぜ??
賢明な読者の皆さんならもうお判りでしょう。
答え アナウンサーをハシゴするため
アナウンサーと写真をとるための大移動。30分刻みで予定を組んでいました。
もちろんSNSに華やかさを出すため料理の写真もしっかり撮影。
しかし悲しいかなその料理は一口食べて終わりです。次がありますからね。普段フードロスに関するニュースを読んでいますが、記憶にない模様です。
写真は、Aさん用とBさん用の写真を撮影。お決まりの笑顔がそこにはありました。
この日は6人のアナウンサーと撮影会をこなし、
それを散発的にSNSにアップします。
ご苦労様です。